コラム

乳がん検診の過剰診断とは?正しく知って早期発見を目指す3ステップ

乳がん検診における「過剰診断」の正体と向き合う

乳がん検診を受ける際、近年耳にする機会が増えた「過剰診断」という言葉に不安を感じる方もいるかもしれません。過剰診断とは、命に別状がない段階の病変を見つけることを指しますが、現在の医療技術では「どの病変が進行し、どれが止まるか」を見極めることは難しい場合があります。そのため、ピンクリボン京都では、過剰診断のリスクを正しく理解した上で、適切な検診と自己チェックを継続することを推奨しています。

過剰診断とは何か?初心者が知っておくべき定義

過剰診断とは、検診で見つかったがんの中に、もし発見されなければ一生涯症状が出ず、命を脅かすこともなかったはずの病変が含まれることを指します。これは「誤診(がんではないものをがんと診断すること)」とは異なります。その後の治療が必要だったかどうかという視点での議論です。乳がん検診の目的はあくまで「命を守ること」にあります。

ステップ1:過剰診断のリスクと検診のメリットを知る

過剰診断のデメリットとして挙げられるのは、本来不要だったかもしれない治療による身体的・精神的負担が生じる可能性があることです。一方で、検診を受けないリスクは、進行した状態で見つかり治療の選択肢が狭まる可能性があることです。

  • 過剰診断の懸念:治療が不要なタイプのがんを治療してしまう可能性があるが、現代医学ではその選別が完全ではない。
  • 検診のメリット:早期発見により、乳房温存手術が可能になる場合がある。

ステップ2:自分に合った精度の高い検診方法を選択する

過剰診断への不安を軽減するためには、検診の「質」に注目することが重要です。乳がん検診には主にマンモグラフィと超音波(エコー)検査の2種類があります。

乳腺の状態に合わせた検査の組み合わせ

「高濃度乳房(デンスブレスト)」の方は、マンモグラフィだけでは病変が見えにくい場合があります。その場合の検査の組み合わせは、医師に相談してください。ピンクリボン京都では、乳腺超音波技師向けの講習会を開催し、検診の「質」を向上させる取り組みを継続しています。信頼できる医療機関で、自分の乳腺の状態に合った検査を受けることが、納得感のある診断につながります。

ステップ3:日常の自己チェックで変化をいち早く察知する

検診の間隔は、お住まいの自治体の案内でご確認ください。検診と検診の間に自分の胸の変化を知るための方法が「自己チェック(ブレスト・アウェアネス)」です。過剰診断を恐れて検診を控えるのではなく、日頃から自分の胸の状態を知っておくことで、異常を感じた際にすぐ乳腺外科などの医療機関に相談できる体制を整えましょう。

  • 見る:鏡の前で腕を上げ下げし、ひきつれや窪みがないか確認する。
  • 触る:指の腹で「の」の字を書くように、しこりがないかチェックする。
  • 絞る:乳頭から異常な分泌物が出ないか確認する。

気になる症状に気づいたら、次の検診を待たずに、乳腺外科などの医療機関に相談してください。ピンクリボン京都の公式サイトでは、具体的な自己チェックの方法を案内しています。

よくある誤解:過剰診断があるから検診は不要?

「過剰診断があるなら検診は受けない方がいい」という意見もありますが、これはおすすめできません。自分のがんが「進行するタイプ」か「留まるタイプ」かは、見つかった後でなければ詳しく調べられません。大切なのは、過剰診断という概念を知った上で、医師と対話しながら納得して検査・治療を進める姿勢です。ピンクリボン京都が配信するYouTubeセミナーでは、医師が乳がん医療の最新情報を解説しています。

まとめ:正しい知識を持って検診に向き合う

過剰診断という言葉に惑わされすぎず、まずは自分の体を守るためのアクションを起こしましょう。乳がん検診は、あなたの命と大切な家族との時間を守ることにつながる手段のひとつです。ピンクリボン京都の活動は、専門医、企業、行政が連携し、情報と受診の機会を提供するものです。不安なことや分からないことがあれば、一人で悩まずに啓発イベントやセミナーを活用してください。まずは検診の予約を入れること、そして今日から自己チェックを始めることが、健やかな未来への一歩となります。

しこり、分泌物、皮ふの変化、続く痛みなどに気づいたら、次の検診を待たずに受診してください。

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